幼い頃(昭和30年後半ごろ)、夕方遅くなると、
今みたいに明るい水銀灯などなく、あたりも急に暗くなっていました。
蛙が鳴くから、か~えろ・・・などと歌いながら帰る道すがら、
ふと目をやると、その瞬間に何かが消えた・・・そんな、記憶。
ゴミ箱や電柱の陰、見えにくくなった半暗闇の中・・・。
何かが「いた」記憶ではなく、何かが「消えた」という記憶だけがありました。
「何が…誰が…いたんだろ…」
気のせい、といわれればそれまでなのですが、
この年になっても「誰かが消えた」という記憶が頭の奥に残っているのです。
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