2010/04/18

記憶

「記憶」と言っても、実際に「見た」記憶ではありません。

幼い頃(昭和30年後半ごろ)、夕方遅くなると、
今みたいに明るい水銀灯などなく、あたりも急に暗くなっていました。

蛙が鳴くから、か~えろ・・・などと歌いながら帰る道すがら、
ふと目をやると、その瞬間に何かが消えた・・・そんな、記憶。
ゴミ箱や電柱の陰、見えにくくなった半暗闇の中・・・。
何かが「いた」記憶ではなく、何かが「消えた」という記憶だけがありました。

「何が…誰が…いたんだろ…」

気のせい、といわれればそれまでなのですが、
この年になっても「誰かが消えた」という記憶が頭の奥に残っているのです。

2010/04/11

ともだち?

山の中で偶然であった鬼同士。

お互いに一人ぼっちだから、どちらからともなく

話をしながら、いつの間にかここまできた。

姿も色も、お互いに違うけど、

これって、もう、

と・も・だ・ち、だよ・・・ね!?

2010/04/04

般若


ものの本を読むと、「般若」は女性が嫉妬心から蛇に身を変えて男を追いかける過程での変化である、とのこと。
能、そのものを見たことはないけれど、恐ろしい形相のうちにある「悲しみ」を見事に表現している、素晴らしい芸術だと 、能面を見るたびに思います。

能面などとは比べ物にはなりませんが、少しでも「鬼」の気持ちが書けたらなあ、と思いながら、描く時間を見つけています。

2010/03/28

こわい?


私は自分で言うのもさびしい(?)ですが、決して「かわいい顔」ではありません。
でも、赤ちゃんなどに突然泣き出されたりすると、「ごめんね、ごめんね」とその場を離れつつ、
「そんなにこわいかな?」と、自分の顔を思い
浮かべたりします。
そして、ふと、思います。
「鬼の国に言っても、泣かれるのかな」って・・・。
「そんなに、恐い、かな?」

2010/03/21

作り物


鬼が独り言を言いました。
「俺たちの姿なんか見えないくせに、
人間はよくこんなものを作るよなあ。
ちょっと俺に似ているんじゃないか・・・!?」
ちょっとしてから、また、言いました。
「ひょっとして、みえているんじゃあ・・・?」
本当に「見える」人がいるのかも知れませんね。

2010/03/15

生活


鬼にもいろいろあって、すべてが食人鬼というわけでもない様で・・・。
普通に『人間』とは別の世界で生きているのであれば、
普通に『生活』がありそうな気がする。
そんな風に思って描く絵は、どれもみんな、
どことなくのんびりになってしまう。
結局、人間は文明を維持するために、
鬼たちなんかとは比べられないほど必死に生きているのでは、と思う。
さすれば、僕などは鬼たちとであったが故に、
人間の世界では『落ちこぼれ』のレッテルを貼られたのでは・・・と思う今日この頃・・・。

2010/03/08

悲鬼


鬼にも鬼なりにつらいときがあるのではなかろうか。
それとも、鬼にはそんな弱さはないのだろうか。


地獄にいる鬼が、こんな鬼であるわけもないとは思うのだが、
ひょっとしたら、閻魔様の前ではこんな顔で必死の弁解を・・・。


鬼さんこちら、手のなるほうへ・・・。